絶対医学部に行きたい!!けど家庭の状況的に私立はちょっと、、、って言う人は少なくないはずです。なぜなら一口に医学部と言っても私立と国公立とでは学費に天と地の差があるからです。国公立大学だと学費は年間約60万円であるの対し、私立の医学部となると学費は年間300〜800万円と跳ね上がります。実際筆者も国公立大学の医学部しか狙えない身でした。しかし国公立大学となると私立大学に比べてレベルが上がります。国公立大学は私立の大学と違って1年で前期・後期の2回しかチャンスがありません(残酷なことに後期は更にレベルが上がるのでギリギリの学力だと実質1回)。そこで大事になってくるのが出願校選びです。ギリギリの人間にとって、出願校選びは勉強と同じぐらい大事な事だと言っても過言ではないです。ここでは出願校を選ぶ際に注意すべき点を解説していきたいと思います。
この記事は「学力はそんなに高くないけど日本全国どこでも行くからとにかく国公立の医学部に行きたい‼︎」と言う人に向けて書いた記事です。
目次
なぜ出願校選びが大事なのか
まず出願校選びの大事さについて話したいと思います。学力がそんなに高くないけど国公立医学部を目指してる人は、偏差値を調べて低い順から候補にしていく、みたいな事をしてないですか?私はしていました(笑)。これの良くないのは、自分に合った問題の傾向や難易度を全く考慮に入れれていない点です。偏差値が67だろうが68だろうが69になろうが大した差はありません。大事なのは、それぐらいの実力を叩き出せる問題の大学に受験に行く事ができるかです。偏差値が65ぐらいになってくると、全国に60ぐらいある国公立医学部の中で、毎年数校は受かる大学があるはずなのです。そこにピンポイントで出願できるかです。私は2浪しましたが、この事実に気付いていなければもっと時間がかかっていたと思います。
自分の傾向を正確に理解する
まずしなければいけないのは自分の傾向を正確に理解する事です。得意科目、不得意科目などは自分で分かっていると思いますが、それだけでは不十分です。何がどの程度得意・不得意なのか、簡単な問題で実力を発揮できるのか、難しい問題で実力を発揮できるのか、共通テストはどのような得点分布になるのかなど、詳細に把握する必要があります。その方法については、模試や過去問など実践に即したもので把握していく必要があります。実践に即したものの方が入試当日の自分の実力に近いからです。
各大学の過去問の問題を分析する
自分の傾向が分かれば、後は自分の実力が1番高く発揮できる問題を出題する大学を探します。各大学、似通っているのは偏差値だけで、後は全てが異なります。出題傾向はもちろん、配点(共通テストも含めて)、問題の難易度、試験時間などです。更に理科を課さない大学、1科目だけ課す大学、英語がない大学まであります。赤本などの過去問集には出題傾向に関する総評などが書かれてありますのでそれを参照したり、ネットで調べたり、過去問を実際に解くなどして自分に1番合う大学を探していきます。時間はかかりますが大学選びが合否の明暗を分けると私は思っています。時間を惜しまず徹底的に調べ上げましょう。
共通テストに応じて変える
ある程度自分に合う大学を絞れたら、後は共通テストの配点を見ましょう。共通テストの配点も本当に様々です。共通テストは何が起こるか分かりません。共通テストを受けてみるまで出願校は決めれないのです。共通テストが予定通りいけばここ、(例えば)国語がコケればここ、という風に共通テストの起こり得る得点パターンに応じて大体の出願校を想定しておきましょう。
番外編:チャンスを増やす
国公立の医学部に行かなければいけない理由はやはり金銭面だと思います。また厳しいのは、要求される学力もさることながら、1年に前期と後期の全2回(実質1回)と言うチャンスの少なさだと思います。最後に、シンプルにチャンスを増やす方法を紹介したいと思います。
推薦入試
国公立の医学部にも推薦入試の制度があります。日程的には前期日程の少し前に実施されます。大学によっては高校時の評定が不問であったり、前期日程と同じように英語、数学、理科の得点だけで決める大学があったりと、見ようによってはただチャンスが1回増えます。これを利用しない手はないでしょう。
実質学費が無料の大学
詳しくは各自調べて欲しいのですが、自治医大や産業医大、防衛医大など、決められた年限決められた働き方をすることで6年間の学費が実質タダになるような大学もあります。お金の問題があるけど是が非でも医師になりたいと言う人には考慮する価値は大いにあると思います。
終わりに
今回は国公立医学部受験に際しての、出願校選びの方法と重要性について書きました。国公立はチャンスの少なさ故出願校選びが本当に大事です。しかし、この事に気付いていない人が本当に多いです。だからこそ、こういう事に気付けると他のライバル達から1歩リードできると思います。医学部は知っての通り狭き門です。単に勉強しているだけではダメです。しなければいけない事は勉強以外にもあります。意識すべきことをしっかり理解し、あなたの受験がうまくいく事を祈っています。
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